身の程知らずだったあの頃が。
掛け持ちにも限度がある
部長と生徒会の掛け持ちなんて、相当のスタミナと余裕が無いと無理だろう。
私はその頃、身の程を知らず、怖いもの知らずだったのだろう。押しに押されたからやらされたとはいったものの、内心やる気はどこかにあったのだろう。
苦しみと楽しみと。これから湧き上がってくる期待と、どうすればいいのかの焦燥感。
入れ混じった感情の渦の中で、自身がグルグル回っていたのは今に過ぎた話ではない。
今もどこかにそれは頭の端にあって、自分で考えないようにしているのだろう。
どう考えても無理がある。存在感は増すだろうと思っても、仕事の量が半端ない。
部活に久々に行きたいと思えば急に生徒会が入り、まともに部活に行けない日々。
もう無理や、しんどい。
部活やめようか。
そんな事を思ったのは1回2回じゃない。
誰にも相談できない、自分で決めた事だろうと突き放されるだろう。
そう思って私は人にはあまり話さなかった。
というより、話せなかった。
友達とふと話していた時に
「部長と生徒会の掛け持ちとかめっちゃ大変やろ」
この一言だけで私の心はいとも簡単にゆっくり崩れる。
自分でも分かっていた事なのに、人に改めて言われるとこんなに傷つくのかと。
大変なのは知っている。それでもやろうと決めたのは私だ。
勧められたのはそうだが、最終決断を下すのは全て私だった事であって、「無理です」と言ったらそこで終わりの話だった。
多分半端な気持ちだったと思う。
「楽しそう」っていう直感が勝手に「分かりました」と言ったんだろう。
「あ、そういえば私部長やった」と気付いたのは実は後の話だった。
言われた時は頭が真っ白で何も考えられなかったのだろう。
あぁもう暇って言えねぇなってマジで感じたこれは。
受け持ってしまったもんはしゃあない。
やってやろうとそのやる気だけはあったものの、いざやるとなると全く何をすればいいのか分からなかった。
これやべぇ!!!って心で叫んだので良かった、誰にも聞こえなくて。
自分で考えるとキリが無いので先輩に相談した。
○○の事を見てくれてる人はいっぱいいるから
いいと思うで全部前向きにしていけば!
そういうところ○○のええとこ
これがお前やと言わんばかりの言葉達。
同じ事を、同じ生徒会に入ってる友達に相談したら
自分が選択した道やし最後までそこは頑張らんとアカンのちゃう?
どこまでも頑張ってる先輩を追いかけたくない後輩なんていないんやし
みんなも頑張ってるって分かってくれるよ
絶対に
こんな言葉をかけてくれる人がいて良かったって心から思った。
ホンマにどれだけ救われるのだろう。
どれだけ頑張れんのやろう。
いつも明るく振舞ってるからそのキャラのままでないと。
弱音なんか吐いたらアカンと思ってずっと「大丈夫」。ずっと我慢。自分で制御して自分で首締めてたけど、こんなに解き放たれる言葉をかけられたらそりゃ泣くわ。
でもそれでいいのかもしれない。
1度きりの中学校生活なんてたった3年間しか無い。
その中でどれだけ自分だけが楽しめるか。
自分だけ楽しければいい、人の目なんか気にする必要なんか無いと思う。
やりたい事だけやって、やりたくない事もたまに頑張らないとアカンけど、少しのスパイスじゃないか。
どれだけ頑張っても報われない事もあるし辛い事もある。
やったもん勝ち楽しんだもん勝ちなら、全部全部引っ括めて楽しんでまお!!!
たまに辛くなったら深呼吸して、準備が整ってから全力スタートダッシュ。コケたらもう1回立ち上がって走る走る走る。
陸上と一緒だと思う。
どこかで絶対繋がってるのだろう。
いつかの日に理科の先生に
「○○はいい意味でも悪い意味でも加減を知らない」
と言われたことがある。
先生は本気で言った訳じゃないだろうけど、私にはそれがすごく嬉しかった。自分のいい所を見つけられた気がして。
私は何でもできる。
若いうちの失敗なんて全部これからの財産になるじゃないか。
失敗を恐れるなんてとんでもない。
しかも私には何があっても元気づけてくれる存在がたくさんいるじゃないか。
また明日も皆を笑かしてこよかな!!!
これが私の結論なら、もう誰に何を言われようとも簡単には曲がらないだろう。
最高最大の物語を描く為に頑張っていこう。
ちなみに余談ですが私のストレス発散法はWESTの超ポジティブソングをプレイリストにして大音量で聞くことです。